インターネットで購入可能な薬には要注意

インターネット物流中心の世の中になって久しいですが、現代では薬も通販で気軽に購入できてしまいます。でも、処方箋のない薬とかだいじょうぶなんでしょうか?そこで、独自に個人輸入した薬について調べてみました。

個人輸入はそもそもしてもいいの?

医薬品の個人輸入をして、販売している通販サイトがありますがあれってそもそもいいのでしょうか?そこで、薬について管轄している厚生労働省のホームページにいって調べてみました。結論から言うと、個人輸入して売買するのはすごくハードルが高いようです。まず、医薬品、医薬部外品、化粧品または、医療機器を営業のために輸入するには、薬事法の規定で、厚生労働大臣の承認・許可が必要になってきます。化粧品とか実は私こだわり派なので海外製品にはお世話になっているものの、まさかこんなにハードルが高いとは思っていませんでした。ちなみに個人で輸入した場合でも、原則として地方厚生局に必要書類を提出して、営業のための輸入でないことの証明を受ける必要があるんですって!これ初めて知りましたよ。なんかもっと深堀して調べたくなってきました。

偽造薬品の不正な輸入があとを絶たない

インターネット通販では、信じられないことに偽造薬品というものが存在します。ブランドバッグに偽物があるように薬にも偽物があるんです。特に薬のなかでもED治療薬は偽造薬品の率が高く、2011年ごろの押収量は4000錠程度みたいだったんですけど、2015年になって80000錠もの偽造ED治療薬が押収されるようになったそうです。ある医師のインタビューによると偽造薬品と正規薬品の見分けはつかないそうです。

ED治療薬の偽造品は健康被害も報告されている

正規ルート以外から入手したED治療薬は偽造品が多いことは先ほど説明した通りです。偽造品は有効成分の含有量が承認されている容量よりも少なかったり、全く含有されていなかったり、中には有害な不純物が混入しているなど、健康被害につながる可能性があります。実際に意識を失ったり、目の前が真っ暗になったり、嘔吐や下痢を起こした事例もあるんです。症例のなかには、低血圧で昏睡状態になった人もいるそうです。あと、ED治療薬を製造している、ファイザー、レビトラ、バイエル、日本新薬、日本イーライリリーの4社が日本語の個人輸入代行業者のサイトからED治療薬を購入して調査したところ40%が偽物だったそうです。

救済制度を受けられない

医師から処方された薬には重大な副作用があっても「医薬品副作用被害救済制度」という公的救済制度があります。ところが、個人輸入でED治療薬を購入した場合は健康被害があっても救済されません。万が一のことを考えると、ちゃんとしたクリニックにいって薬を処方してもらうのがいいですね。しかし昨今の新型コロナウィルスの影響で、クリニックへ行くことさえも感染のリスクになってしまいます。オンライン処方でED治療薬を郵便で送ってくれるクリニックもあります。ただし、ED治療薬の通販は実績を確認してから利用するよう心がけましょう。

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